「 お餅理論 」の補足 ( 4 )



二重定義



・「二重定義」になる言葉  

  
日常よく使われる言葉

 社会、 自立、 人権、 個人主義、 民主主義、 …

 共生、 連帯、 連携、 参加、 協力、 …

 社会性、 協調性、 主体性、 人間性、 公共性、 …

 思いやりの心、 共感する心、 寛容な心、 やわらかい心 、…

 甘え、 わがまま、 エゴ、 ジコチュー、 モンスターペアレント、 …

 地域、 コミュニティ、 グローバリズム、 …

 絆、 和、 ありのまま、 平等、 学力、 大人(観)、 …

 心と心のふれあい、 人と人のつながり、 …

 交流、 ネットワーク、 …

 話し合い、 対話、 コミュニケーション、 会議、 議論、 組織、 …

 自国の文化を知る、 みんな、 人それぞれ 、…

 感動、 理想、 心の豊かさ、 思い、 良心、 …

 罪、 罰、 恥の意識、 けじめ、 …




わりと専門的な言葉

 コンプライアンス、 ノーマライゼーション、 アイデンティティ、

 暗黙知、 真善美、 博愛 (フラテルニテ)、

 公教育、 公益、 公僕、 公安、 公序良俗、

 協働、 参画、 相対化、 再分配、

 社会的包摂 (ソーシャルインクルージョン)、

 成熟社会、 生涯学習、 地方分権 …









・ 「 良心 」という言葉


「 思想信条の自由 」って、
本当は「 思想・良心の自由 」が正しい表記らしい。

でも、
「 良心 」という言葉になんか違和感がある。



→ 「 良心 」(ウィクショナリー)、 「 良心 」(ウィキペディア)



・ 前近代的な意味 … 「 心を一つにしようとする心 」
              = 「 お餅化しようとする心 」

・ 近代的な意味 … 「 一人ひとりを大切にしようとする心 」
               = 「 チャーハン化しようとする心 」  (?)









・「 トマトとメロン 」

                  
「 相田みつを 」って好きだったんだけど…。
       ( 『 育てたように子は育つ 』という とか )


「 Mura単位 」で見るか、「 個人単位 」で見るかによって
解釈が正反対になるのかもしれない。



みんなほんもの

トマトがねえ  トマトのままでいれば  ほんものなんだよ
トマトをメロンにみせようとするから  にせものになるんだよ
みんなそれぞれに  ほんものなのに
骨を折って  にせものになりたがる


    
・ 前近代的な意味
        「 トマト 」 = 「 日本 」
        「 メロン 」 = 「 欧米 」

・ 近代的な意味
        「 トマト 」 = 「 (たとえば) 自分 」
        「 メロン 」 = 「 (たとえば) PTAに熱心な人 」

                           








・ いろいろな二重定義


社会

・ 前近代的な意味 … 「 SEKEN のこと 」
               ( SEKEN = Mura社会 = お餅 )

・ 近代的な意味 … 「 societyのこと 」
              ( society = チャーハン )






主体性

・ 前近代的な意味 … 「 進んで共依存する性質 」

・ 近代的な意味 … 「 自立する性質 」 
             ( 自己選択・自己決定・自己責任 )






自国の文化を知る

・ 前近代的な意味 … 「 自国の文化と一体化する 」

・ 近代的な意味 … 「 自国の文化を対象化する 」






人それぞれ

・ 前近代的な意味 … 「 Muraそれぞれのこと 」

・ 近代的な意味 … 「 個人それぞれのこと 」






ありのまま 」 ( 本来の姿、 自然な姿 )

・ 前近代的な意味 … 「 Muraであること 」
                ( お餅であること )

・ 近代的な意味 … 「 個人であること 」
                ( お米の粒であること )








・ 前近代的な意味 … 「 和を乱すこと 」
                ( 全体を尊重しない罪 )

・ 近代的な意味 … 「 個人をないがしろにすること 」
                 ( 個人を尊重しない罪 )


               





・ 前近代的な意味 … 「 和を乱したことに対する罰 」
               ( たとえば、人格攻撃とか村八分 )
    
・ 近代的な意味 … 「 個人を尊重しなかったことに対する罰 」






公共 」 ( 「 みんな 」のこと )

・ 前近代的な意味 … 「 Mura 」のこと。
               ( お餅化している「 みんな 」 )

・ 近代的な意味 … 「 public 」のこと。
                ( チャーハン化している「 みんな 」 )
 





公安
 =「公共の安全」=「みんなの安全」=「みんなを守ること」

・ 前近代的な意味 … 「 Mura 」の安全。
                ( 全体を守ること )

・ 近代的な意味 … 「 public 」の安全。
               ( 一人ひとりを守ること )






公共の福祉 」 ( 「 みんなの幸せ 」という意味 )

・ 前近代的な意味 … 「 Mura 」の幸せ。   = 「 和の精神 」
               ( 全体の幸せ )

・ 近代的な意味 … 「 public 」の幸せ。    = 「 個人の尊重 」
              ( 一人ひとりの幸せ )






相対化

・ 前近代的な意味
  … 似ているところに着目して対象と一体化したり、
    対象を足して二で割ったり、とか。 
    ( 一体化 & 曖昧化 )


・ 近代的な意味
  … 違うところに着目して対象を客体化したり、
    対象を区別したり、とか。 
    ( 対象化 & 明確化 ) 

         




モンスターペアレント

日本では、
学校に文句をつける親のことをモンスターペアレントと呼んでいる。

でも、
oyaji さんの ブログ によると…。

アメリカでは、
家庭で虐待を受けている子どもが
その親のことをモンスターペアレントと呼ぶらしい。






けじめ

けじめ 」という言葉も
いろいろな使い方がありそう。


英語で言うと こんな感じ


      "It’s time to stop looking backward." 







           

by tanuko-satoyama | 2009-07-27 22:22 | お餅理論 (主体と客体の融合)  

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